新宿 耳鼻科 マイコプラズマ

マイコプラズマ

マイコプラズマとは 

マイコプラズマはMycoplasma pneumonia(マイコプラズマ ニューモニエ)という微生物で、細菌でもウイルスでもありません。細菌より小さくかつウイルスより大きく、細菌にもウイルスにもない性質を持っています。

マイコプラズマの感染経路は飛沫感染で、咳やくしゃみ・会話中に飛んだ唾に含まれる病原体を吸入することによって起こります。この微生物はのどや気管などの気道に感染することが特徴です。マイコプラズマ肺炎の患者の気道の分泌物中(=飛沫)に、発病の2~8日前からマイコプラズマが出てきます。飛沫は水分を含んでいるため飛ぶ距離は短く1~2Mで、空気感染より範囲は狭いです。

マイコプラズマは細胞外でも条件がそろえば増殖可能です。潜伏期は14~21日間で、老人には少なく、健康な若年者(5~25歳)に好発します。8~9歳が発症のピークのため、学校で感染が広がって流行してしまいます。

マイコプラズマの症状

のどの痛み・鼻水・鼻詰まり・高熱・咳・痰が主な症状です。発熱や頭痛を伴った気分不快が3~4日間続き、その間に咳がだんだんひどくなってきます。頑固な咳に加え、段々痰も増えてきます。喘息があると喘息の悪化・喘鳴を起こします。発熱や頭痛といった他の症状が消えても、咳は長引きます。咳は2週目が一番ひどく、4週間近く続きます。

マイコプラズマの合併症

マイコプラズマに感染した小児の25%が、吐気・嘔吐・下痢等の消化器症状を起こします。また、中耳炎や鼓膜炎等の耳症状やじんましん、心筋炎、溶血性貧血を起こすこともあります。

一般的には予後は良好ですが、無菌性髄膜炎・脳炎・ギランバレー症候群・スティーブンス・ジョンソン症候群・皮膚紅斑・肝炎の合併症を伴うと重篤になることもあります。

マイコプラズマの治療・予防

抗菌薬による治療が基本です。ペニシリン・セフェム系等の抗菌薬の多くが細胞壁を破壊することで最近を殺す作用を持ちます。マイコプラズマは細胞壁を持たない微生物なので、これらの抗生物質は無効です。マクロライド系・ニューキノロン系の薬が使用されますが、マクロライド系(クラリシッド・クラリスなど)が第一選択薬となります。

予防は気道からの飛沫感染が感染経路なので、マスクとうがい・手洗いが基本です。小児にはなかなかマスクを徹底させることが難しいのですが、うがい・手洗いの回数を増やし、鼻に指を入れさせないようにします。マイコプラズマに効く予防注射は存在しないため、上記の方法による予防を確実に行いましょう。